2019.01.29

橋本治と平成

【第49回】人が死ぬこと|遠い地平、低い視点 webちくま 橋本 治
 橋本治を知ったのは大学以降,広告批評の巻頭コラムを書いていた人というきっかけだった.ああでもなく,こうでもなく.
 そういうわけで,桃尻云々は読んでおらず,深い理解はない.
 ただ,彼が書いているものが目に入ると必ず読んでしまうという,好きな書き手だった.
 リンク先の文章は,どのような思いで書かれたものだったのだろうか.

 "私なんか、もう才能が涸れて「どうしたらいいのか分からない」状態になっていても不思議はないのに、どういうわけか、頭は若い"
 "平成の三十年は不思議な時間だ。多くの人があまり年を取らない。たいしたことのない芸能人が、古くからいるという理由だけで「大御所」と呼ばれる。年を取らず、成熟もしない。昔の時間だけがただ続いている。"

 これらをつなぎ合わせると,彼は自身が「平成」の存在であることと捉えていたのだろうか.
 平成も終わる中,自分にも不安はある.年を取らず,成熟もしないという不安がある.

 本棚から『広告批評』を探していたら,フジモトマサルの『二週間の休暇』が目に留まった.
 彼も,イラストレータとしての活動開始が1993年,亡くなったのが2015年だった.

 自分の心が動いてた時──平たくいれば若かったときが,終わろうとしているのだと改めて思い知らされた気分になった.

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2018.01.29

聴いているのは何か

 クボデラさんに勧められてそのままiPhone操作されて契約したAppleMusic,未だによく分かってない.
 これまでにCDから取り込んだ曲のデータは何処に行ったのだろう.
 気になった曲やアーティストを検索して,クリックしたら再生出来て,もう1クリックするとダウンロードされて.
 分かるけど,なんだろうか,やっぱり分かってないのか,それとも分かりたくないのか.

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2014.04.06

下道基行『torii』

 久しぶりにNadiffに行って,目に留まった torii を購入しました.
 日本統治下の台湾や韓国,サハリン島南部に残された鳥居の跡を追っています.
 鳥居と組み合わせが妙な植生や建物たち.それは本土からの遠い距離を感じさせます.

 http://m-shitamichi.com/torii

 また,最後の取材記録が印象的.
 鳥居の形状で残されたものが韓国ではほぼ存在せず,台湾に多いのはなぜか?
 取材通訳のWさんのおじいさんが外省人ということもあって,台湾で過ごす時間のなかで,彼はその問いに対し,以下のように記述しています.

 "その理由として植民政策がうまくいったので親日派が多いなどという意見を挙げる人もいるが,僕はその時,台湾の人々は歴史に翻弄されながら自らのアイデンティティを探し,漂いながら日本植民地時代も自分の島の時間軸の一部であることを受け入れているのではないかと感じた."

 振り返って苦い時代というのはあるものだけれど,その時代を,それは「物語」ともいえるように思いますが,否定して排除したときに残るものは何か.
 鳥居のその後を通して,多くの勢力の支配を受けて,さらには先住民と中華系住民の複雑な関係などをはらむ,台湾特有の事情が垣間見えるように考えました.

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2012.09.02

ドイツへ行くなら「DB Navigator」アプリ


所用でドイツに行っておりました.
現地での移動はもっぱらDB bahn(ドイツ鉄道)でした.慣れぬ土地で電車にのるのは何かと苦労が多いものですが,今回は表題のいわゆる乗換検索アプリのおかげでストレスフリーでした.
このアプリ,ドイツ国内だけでなく,国際列車ならパリやワルシャワあたりも対象になっているようです.旅のプランニングにも非常に便利です.ご予定のある方,ぜひどうぞ!
http://itunes.apple.com/jp/app/db-navigator/id343555245?mt=8

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2011.10.31

こうしてそうして

生活がすっかり変わったように思います.
前の記事から10ヶ月が経ちました.
あの地震があり(幸いにも周囲に不幸はありませんでした),教壇に立つようになり,目黒に住むようになりました.
変わらないことも多いです.安心して下さい.

どんな仕事でも生活でも,変わらぬことはそれらが時間の流れのうえにあることだけではないでしょうか.
お元気ですか,みなさま.

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